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20105

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江本武忠
(えもと・むちゅう)

(2004/04/07(Wed.) 12:44 〜 2004/03/11(Thu.) 21:46)

  裁判に負けて、弁論に勝つ 2004/04/07(Wed.) 12:44 

福岡地裁は、小泉首相の靖国神社参拝について憲法違反であるという判断を下しました。但し、原告側の損害賠償請求は棄却しているので、形式上は原告の敗訴です。しかし、原告はお金を要求するのが目的ではなく首相の参拝の違憲性を確認することが主たる弁論の目的ですので、いわば「裁判に負けて弁論に勝った」という実質勝訴の形です。ですから、損害賠償請求ではなく「確認請求訴訟」の形式にしていたら、外形上も原告勝訴になったのかもしれません。詳しいことは私にはわかりません。

裁判では、靖国神社が「宗教法人」であること、小泉首相が政府の公用車を用いて参拝し「内閣総理大臣」という記帳をしたこと、首相が特定宗教法人に参拝することの国民に与える影響力、などが違憲判断のポイントになっていると思います。

首相とすれば、日本人が正月に神社に行ったり戦没者を慰霊したりするのは特定の宗教行為ではなく歴史的、文化的習慣であると言いたいのかもしれませんが、気になるのは弁論で小泉首相側が「靖国参拝を禁じるのは信教の自由を制限するもの」という趣旨の主張をしている点です。この主張だと、靖国参拝が信教に基づく宗教的行為であることを自ら認めてしまっていることにならないでしょうか。

もしも靖国参拝が宗教行為でなく文化的な慣習上の行為であると小泉首相が主張したいのであれば、靖国神社を宗教法人からはずす(例えば国立墓地にする)とか、あるいはそうしないのならば公用車を使わず私的行為に徹するとか、ともかく姿勢を首尾一貫すべきだと思います。

小泉さんの言いたいことは大筋でわかるのですが、どうも自身の理想とする国家イメージが先行しすぎて勇み足になっているような気がします。最近、君が代を歌う時に起立しなかったというだけで約200名の教員が処分されたりしましたが、問題は「起立するべきかどうか」という外面的な規制ではなく、日本がどういう国家を目指そうとしているのかという具体的なステップが示されていないことだと思います。



  テレビショッピングという魔術 2004/04/06(Tue.) 17:11 

何気なくテレビを見ていると、健康番組みたいな内容で、しかも映像資料も豊富な感じだったのでそのまま見ていたら、結局はあるメーカーの青汁の宣伝でした。別の日に、出演者を替えて同じようになっていたのでその時はすぐに「あ、青汁の宣伝番組だな」とわかりました。

また別の番組では、有名人ゲストを毎回出場させて延々とあるメーカーの化粧品を宣伝する内容が放映されていました。いわゆるテレビショッピングというものですが、どうも私はこういう宣伝の手法というものになじめません。

テレビというものは公共の電波を使っているわけですが、テレビを見る人は基本的にテレビの番組内容を見たいわけで、その番組の提供者として時々宣伝(CM)が出ることには何の違和感もないにしても、「宣伝そのものを見たい」という人はあまりいないのではないでしょうか。

特定の一社だけの製品を延々と30分も一時間も続けるということ自体、なんだか異常な感じがしますし、他にもっといい製品があるでしょうから、そういう弱小メーカーがお金の力で押し切られているような気がして何となく割り切れない気持ちになります。

「じゃあ見なきゃいいし、買わなきゃいいじゃないか」ということもありますが、テレビのチャンネルというものは限られていますので、できれば特定の一社が一日のうちの大きな部分を単なる宣伝番組で独占しないようにする、というのが企業の良識ではないだろうかと思います。



  センバツ高校野球、済美が優勝 2004/04/04(Sun.) 21:58 

甲子園(第76回選抜高校野球)で愛媛の済美が優勝しました。初出場の優勝なのですが、野球部ができてわずか2年ほどしか経っていないというから驚きです。しかも学校の創立は1901年で古いものの、もともと松山裁縫伝習所という女子校で、2002年に男女共学になったばかりというから更に驚きます。

野球部としての伝統や試合回数などの経験は浅くても、やはり一戦一戦に臨む気持ちの新鮮さ、そして常に笑顔で平常心を示す監督に対して伸び伸びとプレーする選手たちの、そういう人格的な交わりというものが優勝の鍵だったように思います。愛媛出身のむちゅうとしても、嬉しい優勝でした。済美高校さん、熱いプレーをありがとう。



  神戸事件のこと 2004/04/03(Sat.) 11:23 

97年に起きた神戸事件(小学生惨殺事件)は悲惨でしたが、その加害者の男性(現在21歳)が書いたとされる文章やプロフィールなどを写真週刊誌「フライデー」(講談社)が報道したことに対して、それは事実誤認であり少年法の趣旨にも反しているということで法務省(関東医療少年院)が抗議文を出しました。

思うに、こういう法務省の処置は非常に重要だと思います。なぜなら、雑誌の記事の内容はよく知りませんが、本人はその記事に対する反論があっても実質上反論ができない状態にあることは明らかだからです。つまり、それが間違いだと本人が思っても自由に抗議することができない状態であることが問題です。

また、相手が「何の反論もできない状態」にあることを知りながら、「公益性がある」などとしてむやみに週刊誌が報道したとすれば、それは雑誌社の人権感覚を大いに疑いたくなります。

神戸事件については、いまだに「冤罪説」の立場を取る弁護士や学者(例えば後藤昌次郎弁護士、弓削達東大名誉教授など)も多数おられ、まだまだ真相がよくわかっていないと言うべきもので、私なども(冤罪説の立場ではないにしても)あの事件は謎だらけという印象でしたので、事件当時の周辺事情については更に深い究明がなされるべきだと考えています。

しかしながら、個人のプライバシーと言論・報道の自由の問題に関連して、文春差押え決定の取り消しがあったばかりですが、それに乗じるかのようにして健全な更正を妨げるような報道がまかり通ることがあってはならないと言うべきでしょう。



  早稲田周辺 2004/04/01(Thu.) 23:30 

今日は早稲田のリーガロイヤルホテルで会合がありました。このホテルは早稲田大学の大隈庭園に直結していて、非常に落ち着いた環境です。学内は新入生やクラブ活動への勧誘などでごった返しでしたが、ホテルや大隈庭園は優雅で非常にのどかな感じでした。

こんな恵まれた環境で4年間勉強できる新入生たちはうらやましい限りです。合格した喜びをかみしめながらも本来の勉学に対する意欲を燃やしてほしいものだ、と思いました。



  文春出版差し止めの逆転 2004/03/31(Wed.) 23:59 

東京高裁は、地裁が決定した文春差し止め命令を取り消しました。
まあ、実際問題としてこれだけマスコミで騒がれてしまうと、読まれたくなかったものが逆に注目を浴びて多くの人に読まれる結果になりましたから、もう今更差し止め命令が有効か無効かということは実質的な争点とは思えない状況であることは確かです。

しかし、地裁が差し止めの請求を認めた趣旨として、言論出版に携わるものとして守るべき当然の義務を果たしていない文春の過失が認められた点について、もっと突っ込んだ吟味をしてほしかったなあ、と思います。



  回転ドアの恐怖 2004/03/30(Tue.) 23:47 

六本木ヒルズの森タワーで、回転ドアにはさまって6歳の男の子が死亡する事故がありました。森ビルと三和シャッターがお互いに責任を押し付ける雰囲気もありますが、いつも思うのは、こういう派手な形での事故死などが起きない限り事態は改善されないということです。

こういう事故で小さい子の命が失われたことは残念ですが、同じ事故を起こさないよう本格的な改善を実行することが、この男の子の人生が無駄でなかったということ、みんなの為に生きて役に立ったということ、そして真の意味の慰霊になるということだと思います。



  やらせニュース 2004/03/29(Mon.) 23:53 

日本テレビの「ニュースプラス1」で昨年11月に放送された「ニュース」は、やらせだったという(共同通信3月29日20時32分更新分)。防水性のある衣服によって洗濯機が爆発するという事故を演出したということですが。。。

やらせはワイドショーの得意技かと思っていたら、ニュースもやらせによって作られるんですねえ。



  朝青龍、2場所連続の全勝優勝 2004/03/28(Sun.) 22:40 

モンゴル出身の朝青龍の全勝優勝。しかも、どの一番も気合に満ちていて非常に充実していました。日本人力士がもう少し頑張ってほしいという気持ちも少々あるのですが、心・技・体の一致した素晴らしい試合は実に気持ちのいいものです。

また、朝青龍の試合ぶりには貫禄が出てきたともいえます。勝った瞬間、相手が土俵から飛んでいかないように腕を持つようなしぐさには、勝敗を超えた友情すら感じられます。大したもんです。何だかんだと色々ありましたが、今は誰からも認められる横綱の名にふさわしい貫禄が身についたのではないでしょうか。

ところで、私は「朝青龍」という名前が好きです。朝という字には十字架(+)が二つ含まれていてイエス(赤十字)と再臨主(白十字)を示し、その二つの+を除くと「日」(サン)と「月」(ムーン)が出てきます。日と月は再臨のキリストを示す名前です。そして「青」ですが、これは「主」と「月」で、主(救い主)はムーンであることを示しています。「龍」は、これもメシヤの出現に非常に縁の深い聖書的概念です。また、「朝」「青」「龍」の3つの字に全て「月(ムーン)」が入っています。

朝青龍の連続優勝の背景には、何か目に見えない天の運勢があるようにも感じられます。



  いかりや長介さん 2004/03/27(Sat.) 23:04 

ミュージシャンを志しながら、お笑い芸人としてドリフターズを成功させ、後半の人生は庶民派の役者として最優秀助演男優賞を獲得するほどに磨きをかけた、いかりや長介さん。多くの人をいろんな面で楽しませた素敵な人生だったと思います。

ドリフのズンドコ節の替え歌でこんなのがあったのを思い出します。
♪「虎が死んだら皮残す。人が死んだら名を残す。
  ニワトリ死んだら何残す、共同募金の羽根残す」


日本の芸能史に、いかりや長介の名は不動のものとして残りました。
それにしても、今年はニワトリにとっては災難の年でございました。



  朝日新聞次長の逮捕・起訴 2004/03/26(Fri.) 23:52 

朝日新聞社西部本社の次長がバスの中で下半身を露出したとして逮捕され、福岡地検は関係者の証言をもとにしてその次長(兼清容疑者)を起訴しました。
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容疑者は義足を調整していただけだ、ということで全面的に争う姿勢です。まあ、こういうデリケートな行為については確かに双方に誤解もあることでしょう。しかし、私はこの事件をみて「李下の冠、瓜田の履(りかのかんむり、かでんのくつ)」という中国のことわざを思い起こします。

そのことわざの意味は、スモモの木の下(李下)で冠を付け直したり、ウリの畑(瓜田)で履物をはき直したりすれば、別に悪いことをしていなくても盗人の疑いをかけられる。だから、あえて疑いをかけられるような行為は慎みなさい、ということです。

義足がどういうものか知りませんが、多くの女子高生を目前にしてあえて下半身を出さなければいけないような状況だったとは考えにくいでしょうね。



  戦争行為の否定 2004/03/25(Thu.) 10:47 

イスラエルが国家の方針としてイスラム原理主義の指導者ヤシン師を殺害したことについて、アメリカは憂慮の念を示しながらも「一定の理解を示す」という態度を示しました。

日本は、これまでは単にアメリカの見解をそのままコピーするような姿勢でしたが、今回については日本はイスラエルの行為を明確に「非難する」という声明を出しました。
これは国家による戦争行為を永久に否定した日本の立場として当然のことですが、アメリカとの見解の相違を明らかにした今回の声明のもつ意味は大きいと思います。
それにしても、ヤシン師の殺害後、アラファト議長の暗殺予告まで行なうイスラエルのやり方は、どう考えても行き過ぎだと言えるでしょう。



  国民年金のコマーシャル 2004/03/23(Tue.) 14:40 

女優の江角マキコさんが国民年金を払うように呼びかける、社会保険庁のコマーシャルがありましたが、この江角さん自身が保険料を支払っていないどころか手続きすらしていなかった、ということがわかりました。

日本の年金制度が実質上破綻していることを、これほどわかりやすく明確に示した「コマーシャル」もめずらしい。。。そういう意味で歴史的なコマーシャルじゃないかと思います。

それにしても、社会保険庁というのは何の調査能力もないのかなあ。。。もう誰の目にも年金制度が破綻していることが見えている中で無理にコマーシャルを作ったりしたので、社会保険庁自体に全くやる気のないことがバレバレですがな。わら〜ぃ



  文春の出版差押え 2004/03/19(Fri.) 22:17 

マスコミの多くは言論弾圧だという論調のようですが、東京地裁の判断が正しいと私は思います。
健全な言論機関であれば、苦痛を訴える被害者の人権を考慮して係争中は記事の掲載を控えるとか、記事の内容を再検討して次号に掲載することもできたはずです。

また、事前に当該記事が掲載されることについては双方に争いがなかったわけですから、司法による不当な「検閲」には当たらず、あくまでも民事間の争いです。議論をすり替えてはいけません。

日テレは有田芳生にコメントさせていましたが、有田は週刊文春に多数の記事を書いてきた男ですから到底公平なコメントなどするわけもなく、言論統制も甚だしいというべきです。
マスコミは言論弾圧を叫ぶ前に、視聴率をごまかしたりヤラセ番組を作ったり、コメンテーターを操作したり、そういう言論統制を平気で行なう体質について深く反省すべきであると私は思います。



  佐藤観樹の詐欺体質 2004/03/11(Thu.) 21:46 

元自治大臣で国家公安委員長だった佐藤観樹氏が詐欺容疑で逮捕されましたが、これじゃあ日本の治安レベルも落ちたものだなあ。。。という印象をぬぐうことはできない感じです。

佐藤容疑者は政治家になる前、週刊文春の出版局企画室次長だった。詐欺師の体質はこの頃に芽生えたものかどうか、それは不明ですが、週刊誌もこういう悪徳政治家を叩く前に、自らの体質を再点検することもまた大事なことなんではないだろうか。。。なんちゃってね。




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