ふ〜〜〜。選挙後もいろいろあって、なかなか書き込みができませんでした。できれば、今年中にサイトを刷新させたいと考えております。
さて、小泉安定政権が樹立しました。いろいろ特色のある人も登場しました。“思いがけず”国会議員になった人も一人や二人じゃないようですし、自民党が勝ち過ぎたために自民党比例区の未登録枠を利用して社民党の議員が当選するという珍事も起きたようです。それもこれも、自民党の圧勝がなせる業でした。
とにかく、小泉自民党が選挙に大勝したことは誰もが認める事実です。しかし注意すべきは、これまで多くの人は自民党が勝つにせよ社民党が勝にせよ、日本にも「2大政党政治」が確立するのではないかと予想していたと思うのですが、それが完全に裏切られたということです。安定政権が確立したプラス面もあるけど、こちらのマイナス面の大きさは未知数であるだけに不気味な恐ろしさを秘めているとも言えます。
私は小泉さんの目指すものを理解しないわけではないので、絶対安定政権を利用して構造改革を進めること自体には大いに賛成なのですが、それにしても法案の内容や政策を厳しくチェックする機能がどこかで働いていなければ決して健全な政権とは言い難いことも確かです。安定、イコール健全ということではないでしょう。
実際のところ、自民党が勝ったのは不況にあえぐ国民の不安な気持ちが「改革」という言葉に短絡的に反応しただけのことかもしれません。今や日本は「5人に一人が65歳以上」という高齢国家になりました。中高年を主とする自殺者は年間3万人、これは「15分に一人が自殺している」という現状を意味しています。 ソニーは1万人の人員削減、サンヨーは1万4000人の人員削減をすると発表しました。来年は多数の失業者が出るだろうし、いわゆる団塊世代の定年ラッシュと重なるので無職層が巨大化します。「ニート」と言われる、社会から浮いてしまった人々の層も厚くなるでしょう。
国が言うには、「景気は踊り場を脱した」ということですが、そんな「景気のいい話」をどれぐらいの国民が実感しているでしょうか。政権の安定と国民生活の安定は全く別物です。小泉さんの言う構造改革が、国民生活の安定に結びつくものであることを期待する以外にありません。 |