昨日、フジテレビの緊急特番で「ライブドア経営でニッポン放送の番組はうまくいくのか?」というようなアンケートが行なわれ、「つまらなくなる」の4862件よりも「面白くなる」の5024件のほうが多かったという、フジじとっては実に皮肉な結果がでていました。しかし、これはアンケートの取り方にも非常に問題があったと思います。
このアンケートは、基本的に「携帯メール」から投票することになっていました。携帯メールを活発にやる人々というのは世代的にもまだまだ若い年齢層が主流です。それに比べてニッポン放送に親しんできたラジオ世代の人たちは、もっと年齢層が上であることは明らかで、テレビを見ながらパッパッとメールを打つ世代とはズレがあるのが現状でしょう。
つまり、このアンケートは世代的な公平性や現実のリスナーの意見をまともに反映したものとは言い難く、アンケートの方法自体が失敗であると私は思いました。
ところで、ソフトバンク系列の会社(SBI、北尾CEO)がニッポン放送に替わってフジテレビの筆頭株主になるようですが、もともとソフトバンクの孫社長はフジテレビの日枝会長とは親密な関係であるし、孫社長も北尾CEOもフジの経営自体に(役員を投入するなどして)介入する意思がないことを今の時点から表明しているわけですから、ライブドアのように「うちの人間を役員に入れてくれ」などと交渉してくる会社よりも「乗っ取り」の危険性がはるかに低いことだけは確かでしょう。
マスコミは煽るのが常ですから「今度はソフトバンクがフジテレビを乗っ取るのでは」などと言うのですが、私にはソフトバンク系が大株主になるほうがフジにとっては安全管理の面で有利だと思われます。 |