最近は株式の売買をインターネット上で行なうネット株が盛んで、日々の相場で生計を立てる「デイトレーダー」と称される人々の名称も定着しました。 そういう方々にとって、情報を流す証券会社のシステム障害は致命的な打撃となりうるものですが、インターネットにシステム障害はつきもの、ということもまた事実です。
昨日、インターネット証券の「楽天証券」でホームページの売買画面に接続できず、午前中ずっと株式売買が出来なくなるという障害が生じました。「原因は調査中」とのことですが、利用者にとってはシステム障害の原因などに関心があるのではなく、それによって実際に株売買の損失があったかどうか、ということでしょう。
損失がなければ良い、というものでもないですが、もしも会社のシステム障害によって大きな損失を受けた利用者がいたとすれば、その補償問題などについては法律問題も含めて相当ややこしい議論が考えられます。もちろん楽天証券の問題だけではなく、いずれのネット証券でも起こりうる問題です。
一般に、株や先物取引については手数料や参加の仕方など、どんどん自由化が進みました。しかし、それと同時にいわゆる「自己責任」の問題やインターネットで起こる障害についても、今後は会社と利用者がお互いに負うべきリスクについてある程度細かいルールが必要になってきたんじゃないか、という印象を受けます。
顧客が損をするのは「自己責任」。しかし、会社がシステム障害を起こした時は「お詫び」で済まされる。。。どう考えても、これは不公平じゃないかという気もします。 |