昨日の国連(エイズ合同計画=UNAIDS)の発表によると、今年のエイズ感染死亡者は約310万人で、新たに約490万人が感染したと推定され、現在の感染者総数は約4000万人ぐらいだという。
特にアフリカ南部では医療面などが行き届いていないため、感染者が急増していて、エイズによって国家の平均寿命が40歳ぐらいに低下している国もあるというから、事態はきわめて深刻です。国家自体の平均寿命が40歳以下になってくると、現実的には世代交代が間に合わず、国家権力が崩壊する可能性が出てきます。
エイズの場合は発病するまでの潜伏期間も長いため、実際の感染者数が表面に出にくいという性質があります。また、検査が個人の意思に任されるので、発見されるのが遅れるという事情もあるでしょう。 日本でもエイズに対する警告は政府・地方自治体やいろいろな団体が行なっていますが、実際には10代の若い世代にますます急増しているというデータもあるようです。
エイズを警告するキャンペーンなどでは、コンドームが無料で配布されたりするわけですが、それは緊急避難的な対応であって、エイズを根絶するためには、もっと倫理的な観念を徹底させねばならないと思われます。
倫理観というと、「そんな観念的なものがエイズ防止に役に立つのか」という印象がなきにしもあらずですが、エイズに感染する原因の多くは安易な性交渉によるものであることを考えれば、性に対する倫理観を国家が改めて見直し、国民に徹底して呼びかけることはむしろ最も効果的な対策だとも言えるでしょう。
日本はまだエイズで滅びるという事態が迫っているわけではないかもしれません。しかし、アフリカに見られるようにエイズで国が滅びるという現象はもはや架空のものではなくなりました。しかも、日本ではジェンダーフリーなどという名のフリーセックス主義が蔓延しつつあります。
日本の医療技術は世界でも最高水準ですから、エイズ検査を徹底して早期に対処することが大切ですが、もっと大切なことは国家を崩壊させるフリーセックス思想を根絶する方向に国民の意識が向かうことだと思います。 アメリカ大統領選挙は国家の倫理観を問う選挙だったとも言われていますが、日本もそれを外国の話として見るのではなく、国家の基本は家庭にあること、そして家庭を崩壊させるフリーセックス思想や低年齢に性行為を教える左翼教育家の活動を阻止することが大切な課題になってきたと痛感します。 |