今日、仕事の合間に床屋さんに行きました。長年行きなれていた理容店が不況で閉鎖になったので困ってしまい、「とりあえず」と思って利用したその店が結構便利だということがわかって、それ以来何回か利用しています。
まず、その店は料金が1000円と決まっているので安くて分かり易い。料金は先払い、というか千円札でチケットを買ってそれを店員に渡すので、店員が直接お金を触らない点も清潔感があります。
しかも、値段が安いだけに基本的に10分ぐらいで仕上げてくれるので、忙しい人にとっては好都合です。普通、床屋さんは洗髪やひげ剃りもしてくれますが、洗髪やひげ剃りは自分の家でできるわけですから、むしろそれを省いて料金を安くしたり時間を短縮してくれるほうが合理的で、よく考えたもんだなあと思いました。
また、サービスで気が付いた点としては、今まで通っていた理容店では自分が髪を切ってもらっている間、自分の荷物のことが気になることもあったのですが、そこの店はそれぞれのお客が座る台の前にちゃんと荷物入れがあって、そこに収めておくので心配しなくてもいい。
今の時代、不況には不況にふさわしいサービスがあるもんだなあと感心した次第です。もちろん手の込んだ理容に対する需要もまだまだあるとは思いますが、一方ではこのように余計な作業を省いて、理容そのものが町の「くつみがき」程度の軽いものに変化してきたことも、時代の流れなのでしょう。
そして、何回かその店を利用しているうちに、大きな資本をかけて高い機材と多くのスタッフを導入し、一回の理髪に長い時間をかけるやり方をしていた理容店が閉鎖してしまった理由もよく分かるような気がしました。 |