オリンピックの男子レスリングで最悪の判定が出ました。笹本睦選手とブルガリアのナザリャン選手の試合で、主審が相手の反則によって笹本選手に2ポイントを入れようとしたのですが、副審たちがビデオを見ながら全く逆の判定で相手に2ポイントを入れました。
これについて、サンケイスポーツなどはハッキリと「誤審」という表現を使っていますが、日本レスリング協会会長の福田富昭さんが「あれが反則でないと言うのならレスリングにならない」と評しておられたように、実質的に誤審だと言うべき判定なのでしょう。
競技場に置かれたビデオは一つの方向からしか映していませんから、相手の反則行為が死角になっていて見えなかったというのが誤審のカラクリでした。しかし、全世界の人々が見ているテレビ放送などでは何度見ても笹本選手の腰から足にかけて相手が手で妨害している姿がはっきり映っており、典型的な反則の見本のようなものです。
この科学が進歩した時代、一つの方向からしか映さないビデオをかたくなに信じて強引に主審の判定をくつがえすオリンピックというのはいかがなものか。。。 日本の相撲でも、「物言い」がついた時は四方面からの審判に確認を求めた上でビデオ録画を参考にして判定します。今回の審判たちに対しては、思わず「今は古代ギリシャ時代ではなく、地球が丸いことが分かっているのですよ」と言いたくなってしまいます。
う〜む。。。これこそ古代アテネオリンピックの復活現象なのか。笑。 |