75歳以上を対象とする「後期高齢者医療制度」の名称を、福田康夫首相が突如として「長寿医療制度」に変更したため、現場が混乱しているという。(4月2日22時22分配信 産経新聞)[Click Here!]
確かに、「後期高齢者」という官僚好みの名称よりも「長寿」という一般人にウケそうな名称のほうがイメージがよろしい。 私も制度の内容の問題を抜きにすれば、どちらかと言えば「長寿医療制度」のほうが良い響きがあると思います。
しかし、与党社会保障政策会議では「長寿医療制度といわれても、何を意味するのかすぐに分からない」などの批判が出たり、現場での混乱が広がっているという。
名称を変える以上、通常はその変更趣旨とか内容についての指示も同時に出ていなければおかしいのですが、それがないのは要するにイメージを良くするという以上の意図はないと考えてよさそうです。
厚労省の水田邦雄保険局長が「『長寿医療制度』は愛称で、制度のPRをするためのものだ」と説明したのに対して、出席者からは「大変重要な話を事前に十分な検討もなく決めるのはおかしい」などの批判が続出。。。ということですが、まあこういう突然の名称変更については批判が出てもやむを得ない、かな。
自民党の鈴木俊一社会保障制度調査会長はもっと露骨な批判をしておられて、「与党は何も相談されていない。名称も含めて極めて不満だ。私は使わない」とおっしゃったらしい。
考えてみれば、首相だから何でも勝手に変更してもよいということではなく(もちろん出来るのかもしれませんが)、現場の責任者と一緒に考えるという姿勢も大事なことなのでしょう。「長寿」。。。決して悪い言葉ではないのですから。 |