<文鮮明師の主任弁護士>

文師についた主任弁護士は、著名な憲法学者の
ローレンス・トライブ博士(ハーバード大学法学部教授)です。トライブ博士の著書(例えば「米国憲法論」など)は法律学を専攻する学者や学生に広く読まれている教科書的存在で、ハーバード大学の夏期講座では毎年、全米の控訴院(高等裁判所)の現役裁判官にトライブ博士が憲法学を講義しており、博士の憲法学説は米国における最も権威あるもので、米国の良識レベルを示すものです。

トライブ博士は、文鮮明師の裁判を担当する以前には統一教会との関係をほとんど持っていませんでした。一般に、弁護士は何らかのレッテルを貼られることを嫌うため、特定の宗教団体の弁護を引き受けることについては非常に慎重になることが多く、ましてや異端信仰などの非難を受けてきた統一教会の弁護を引き受けることにどれほどの勇気が必要であるか測り知れません。
しかし、それにもかかわらずトライブ博士が統一教会の弁護を引き受けた理由こそ、まさにこの裁判の不当性に対して、人権尊重に命をかける博士の憲法学者としての良心が許さなかったからなのです。

この裁判が不当なものであり、アメリカがこの裁判によって歴史的に非常に恥ずかしい判例を残してしまったということは多くの学者、法律家、宗教家が認めているものであって、内容をよく調べもせずに「文師が脱税の罪を犯した」などと吹聴する人々は、国際的に無知な日本の一部マスコミや左翼思想を持つ弁護士、ジャーナリストぐらいのものなのです。



●米紙「ロサンゼルス・タイムズ」(1983.11.12)記事
 「【ワシントンUPI】 文師を代理する憲法学者のローレンス・トライブ弁護士(ハーバード大学教授)は、この件が終わるまでに文師とその教会は、新教、旧教、ユダヤ教その他ほとんどすべての宗教団体を味方につけるに至るであろうと語っている。トライブ氏はインタビューに答えて、『どの教会も本当に危険を感じていますが、それは当然のことで、この件は米国において過去数十年来細大の“宗教の自由”に対する深刻な脅威なのです』と語った。(中略)現在、文師支持についているのは、NCCC(全米キリスト教会協議会)、ABC(米国バプテスト教会)、米国長老派教会、米国メソジスト監督教会、ユニテリアン普遍救済主義教会、全米黒人カトリック牧師会議である。」


●米紙「タイム」(1984.1.23)記事
 「
トライブ氏がこの文師の一件を扱うことに同意したのは、そこに基本的な憲法問題が存在していると見たからである。彼が訴えるには、この教祖は、いくつかの大きな教会の間では普通のことにすぎないような財務上の手続きについて、不当に迫害されており、政府および裁判所の不当な介入によるこの迫害はまた、文師の教会の事柄にも向けられているということである。同氏は、『憎悪を受けている人々こそ、大衆憎悪からの保護を法廷から受けるべきである。この件は、ただ宗教の問題にのみ留まらず、少数派をいかに迫害から守るかという問題をも含んでいる』と語っている。
26歳の若さでハーバード大学法学部長に指名されたトライブ氏らしい洗練されたコメントである。同氏が1978年に出した論文「米国憲法論」は、全国の法律専門家の間で参考書として使用され、すでに400件以上の裁判で引用されている。バークレーにあるカリフォルニア大学法学部のジェッス・チョッパー学部長はトライブ氏を、法学分野において最高にして最も輝かしい学者の一人と評価している。」