王国の分裂  


 ソロモンの淫行と神への不信仰によって国家は乱れてしまいました。ソロモンの後継ぎだったレハベアムという息子も全然ダメで、重い税金を更に重くしたので国民の不満が爆発しました。
 そういう国家混乱の状態の中で、一部の国民は自分たちで勝手にヤラベアムという国王(ソロモンの元部下)を祭り上げ、北方に新しい国家を樹立するという一大事件が起きました。それが北イスラエル王国で、ここに正統派の南ユダ王国との分裂が始まったわけです。

 預言者たちは両方の国に現われて神からのメッセージを伝えるのですが、それらは全然聞き入れられず反対に厳しい迫害を受けることとなりました。もう、国はグラグラの状態。結局、北イスラエルはアッシリアによって全滅させられ、南ユダもバビロンによって滅ぼされました。バビロンはアッシリアも滅ぼした非常に強大な国家ですから、当然イスラエル民族をも捕らえようとしたのです。