エジプト支配  

● ヤコブの子孫(イスラエル民族)がエジプトの奴隷になるまで

 ヤコブの12人の息子の中で11番目の息子ヨセフは「夢解き」の名人で、「眠れる予言者エドガー・ケイシー」の大先輩みたいな人だったのですが、ヤコブがこのヨセフばっかり「えこひいき」するので、彼以外の11人兄弟はジェラシーに満ちていました。それで彼らは団結し、父親ヤコブには「ヨセフは死んだ」とウソをついて実際にはヨセフを異国エジプトに奴隷として売り飛ばす、という画策を立てて成功してしまったのです。
 その結果、ヨセフはエジプトの奴隷として働くことになるのですが、ヨセフは実に偉かった。文句も言わずにエジプト奴隷としてコツコツ働いたばかりか、ラッキーなことに自慢の夢解きの実力がエジプトの王様に認められて、何とエジプトの総理大臣のポストを得たのでした(やったー)。

 ただ、そのヨセフも死んでエジプト国内でイスラエル民族が増大してくると、やはりエジプトの王(パロ)も非常に警戒するようになり、イスラエル民族に対する弾圧も厳しくなっていったのでした。エジプトにとってイスラエル民族は外国人労働者として国家の重要な労働力には違いないのですが、結束されると恐いので「奴隷は生かさず、殺さず」という支配をしていたのです。
 また、イスラエル民族はチョー賢い民族なのです。ノーベル賞受賞者の何%がユダヤ人か、なんていう話題もあるくらいで本当に天才が多い。エジプトのピラミッドも、たぶんエジプト人じゃなく、イスラエル民族の知恵で厳密な計算式に基づく設計がなされ、しかもイスラエルの労働力で築かれたものだろう、と思います。
 確かに、自分の国の中に自分たちよりはるかに賢い民族(いわゆる「何考えてるのか分からん人たち」)がどんどん増えたて何十万人にもなってきたら、国家にとって不気味で深刻な問題には違いありません。そんなわけでエジプトの王様(パロ)は必死になってイスラエル民族に対する弾圧を徹底したのであります。
 なお、「イスラエル」という名前は神から与えられた権威ある名前です。エジプト人としては、イスラエル人のことを「ヘブル人」(流れ者、というようなニュアンスがある)と呼んでいました。