知恵の王者、ここにあり。あまりにも有名な王様です。ソロモンはユダヤ異流の秘儀「カバラ」やモーセが体得していたような魔術にも精通していて、サタンも彼の知恵には降参せざるを得なかったらしく、彼が解明した魔術理論に基づいて悪魔を自由に呼び出せるソフト(魔法陣)や各種の言語プログラム(呪文)も開発していたようです。そして、彼の知恵と天才的な渉外力を駆使して諸外国とも取引をしながら、次第に金銀財宝に満ちあふれた輝かしい王国を建てたのです。いわゆる「ソロモンの栄華」が続きました。実は、彼の王国こそメシヤ(第2アダム)を迎える全ての準備が整った最高の国家基盤だったのです。
しかし、悲しいことにソロモンにも重大な欠点がありました。彼には何と妻が700人、妾さんが300人もいたのです。どひゃー。すげー。もちろん預言者は忠告しましたが、彼は次々と異教徒の女性たちとも交わるようになり、ついにイスラエルの神ではない異教の信仰が国中に広がるようになってしまいました。ここにイスラエルの信仰基盤は崩壊し、神に守られた選民の基盤の上にメシヤ(イエスキリスト)を誕生させて人類を救済(復帰)しようとした神の計画(復帰摂理)は中断せざるを得なくなって、人類史は更に延長してしまうこととなったのです。やれやれ…。
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