ヤ コ ブ

 


カインが弟アベルを野原に連れ出して 殺した話は有名ですね。

ノアの時代、地球規模の大洪水が発生 したのですが、それを予知してノアが 作った箱船で家族8名は無事助かったので、人類は滅亡せずにすんだのです。 よかったー。

アブラハムは、息子イサクさえも神の ために捧げる、という信仰を実践したので人類の信仰者の模範となりました。

ヤコブはイサクの次男で、後継ぎでは なかったのに、母親(リベカ)と結託 してエソウから長男としての相続権を 奪いました。最初はエソウもカンカン に怒ってヤコブを殺そうとしたので、 ヤコブは遠く(ハランの地)へ逃げた のですが、21年間も苦労して帰って きたヤコブを見たとき、エソウは男泣 きに泣いてヤコブを迎えたんとのこと です。エソウって人情家なんだね。

ヤコブの11番目の息子のヨセフがエ ジプトへ行き、そこからイスラエル民 族の 拡大がはじまったのです。

●ヤコブと「イスラエル」

 ヤコブはイスラエル民族の出発の原点となる人物です。ある夜、ヤコブは一人の天使 と格闘したのですが、天使の一撃でヤコブは股関節を脱臼するという負傷を受けた。それでもヤコブ は天使にしがみついて朝まで離さなかったので、夜が明けると天に帰らなきゃいけない天使は、ヤコブに対して「あなたの勝利を認めるから、もう離してくれ」と言って敗北を宣言しました。 その時、「これからはヤコブじゃなくって、イスラエルと名乗りなさい」と言われたのです。

 でも、ヤコブが歴史上注目されるのもやっぱり「親の七光」というか、父親のイサクとかおじいちゃんのアブラハムが乗り越えた、涙なしでは語れない信仰(アブラハムが 息子イサクを神様に捧げるという話)があったがゆえなのです。というわけで、普通に 「イスラエルの先祖」と言えば、やはり何といってもヤコブの曾祖父アブラハムということになっています。
 ついでに言っておくと、アブラハムはユダヤ教徒からも、キリスト教徒からも、また イスラム教徒からも尊敬されている「信仰の父」であります。世界中の宗教の名誉会長 みたいな存在ですね。