鳥取教会襲撃・拉致監禁事件の裁判(被告=高澤守牧師ら)


1997年6月7日、統一教会に反対する牧師らで構成される武装グループ約20名が鳥取教会を襲撃し、スタンガン(高電圧で相手を気絶させる銃)、チェーン、鉄パイプなどで信者に暴行・傷害を加えながら暴れまわり、女性信者(富澤裕子さん)を拉致して連れ去った事件。

統一教会は反対派グループに対し、器物破損罪、威力業務妨害罪、逮捕監禁罪、建造物侵入罪、傷害罪などの理由で鳥取警察署に告訴した。一方、
拉致された富澤さんは反対派グループのマンションに約1年3か月にわたって監禁され、高澤守牧師(神戸真教会、福音派)から強制改宗の説得を受けたが、その後脱出して統一教会に戻ってきた。

統一教会信者の拉致監禁事件は、被害者の親が関与しているため、反対派グループは常に「親子問題」にすりかえ、「民事不介入の原則」をたてまえとする警察の取り締まりを避けてきた。また、被害者が裁判に訴えるにしても彼らと同時に自分の親をも訴えなければならないという心情的な苦痛がある。そのような弱みに付け込んで、統一教会信者に対する拉致事件はますます増えていったのである。


しかし、富澤さんはこのような拉致事件を再発させないためにも、高澤牧師と共に自分の親をも提訴することにしたのであった。裁判では、反対派グループの牧師、弁護士らはあくまでも「親子問題」であるから許される、統一教会は「マインドコントロール」をしているのだから拉致監禁して強制改宗をしても許されるのだという主張であったが、鳥取地裁は反対派グループの不法行為を認め、彼らに対して損害賠償の支払いと不作為命令(当該行為を禁じる命令)を下したのである。
宗教新聞、2000年9月5日号 鳥取地裁が被告らに損害賠償等を命じる判決  

1997年6月7日、拉致犯行グループ約20名がスタンガン、鉄パイプ等の武器を持って鳥取教会を襲撃した際に、逃げ惑いながら血まみれの負傷を負ったことを説明する統一教会信者。

統一教会信者を拉致監禁して強制改宗の説得に当たった牧師は神戸真教会(福音派)の高澤守牧師である(この男は同年10月17日付で刑事告訴されていたが、後に「起訴猶予」の処分となっている)。