再臨主と金日成


メシヤの誕生とイエスが生きた33歳をめぐる闘い

統一原理によれば、第一次大戦はメシヤを地上に誕生させるための神とサタンの戦いである、とのことです。それゆえ、
再臨主は第一次大戦直後の韓国に国家的独立条件が立った時(1919.3.1の独立運動の頃)に受胎し、翌1920年に文鮮明師(Sun Myung Moon)という名前で再臨主が誕生しました。

ただ、サタンという存在があるので、神の摂理はそう順調には進みません。サタンは再臨主を殺すためさまざまな試みをするのですが、特に再臨主がイエスの年齢(33歳)を越えるか否かということが一つの大きな闘いのポイントでした。

そして、イエスが真理を説いたいわゆる「公生涯」の3年間(30〜33歳)に相当する再臨主の3年間(30〜33歳)に起きた戦争が韓国動乱でした(1950〜1953年)。
この戦争で韓半島全域を共産化することができればサタン側の勝利だったのですが、それはサタンの失敗に終わりました。それで、再臨主が33歳を無事に超えて1954年を迎え、新しい「統一教会」という名称の教団を作って出発したのです。

33歳で登場した「アボジ」金日成将軍

もちろん、サタン側においても強力な人物を立てて神の摂理を妨害しようとしました。サタンによって立てられた最強の人物が金日成という軍人でした。
金日成は強烈な共産政権の北朝鮮において、まるでサタン側のイエスキリストのごとく33歳で人民の前に登場しました。その時の金日成の写真が残っています。
http://www.chojin.com/zatsu/bunkim/hishi5.htm
(「北朝鮮王朝成立秘史」林隠著、自由社刊、表紙写真より)

この時の様子を「北朝鮮王朝成立秘史」の著者は次のように述べています。「1945年10月14日、平壌公設運動場において、群衆がはじめて青年将校金日成を見た時、失望感を受けたのも偶然ではない。老熟した指導者、勇敢な将軍を探し求めた群衆の目の前に立っているのが33歳の青年、金日成の姿であったからである」(同書、P.35)

これが、伝説の将軍金日成のデビュー劇だったわけで、この時以降、彼は「地上の楽園」北朝鮮の「アボジ」にまで上り詰めていくことになります。まさにサタン版イエスの33歳を引き継ぐ大舞台であったと言わねばなりません。

ここで特筆すべきは、金日成にとって「文氏」との因縁は非常に深く、終戦後の金日成が最も信頼していた秘書は、まさに「文氏」(
文エリー氏)だったということです。
http://www.chojin.com/zatsu/bunkim/hishi4.htm (同書、口絵写真)

また、金日成と「文氏」については「North Korea Today(2001年8月)」という報道機関が伝えた北朝鮮の元党組織指導部第一部長・
文成述氏の存在も無視できません。同報道機関は文成述氏が1999年に死去したことを書いています。
http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/aug2001/
それによると、この文氏は1922年生まれと言われており、「金日成主席と金総秘書(金正日氏)の格別の信任を受けた人物」と書かれています。「文氏」はいわゆる本貫が一つしかなく(南平文氏)、しかも文成述氏が1922年に北朝鮮で出生したということで特定できるのであれば、再臨主と深い姻戚関係があるものと断定してもよいのではないかと私は思います。

さて、文師は金日成による恐怖の粛清政治が行なわれる中、政治犯として1948年4月7日に5年刑を受け、5月20日に強制収容所(興南工場)に収監されました。そこは最悪の環境で粗悪な食事しか与えられないまま過酷な重労働を強いるもので、収監された者の約4割は年内に死亡するという状況でした。そういう環境にあって、最も厳しい重労働に耐えながら常に囚人たちに自分の食事を分け与える生活を続け、文師は乗り越えました。中には文師が再臨主であるという啓示を受ける者もいましたが、牢獄の中で文師に忠誠を誓う弟子たちが現われました。

文師が強制収容所から解放されたのは、1950年に韓国動乱が勃発したのち国連軍が仁川から上陸し、興南工場を爆撃したからです。爆撃が始まると、北朝鮮側は囚人たちに対する処刑を始めました。1950年10月13日の金曜日に文師は処刑を言い渡されていますが、翌日10月14日、奇襲攻撃を仕掛けた大韓青年団の武装部隊により文師は救出されました。

そのため統一教会では10月14日を解放記念日と呼んでいますが、この日は北朝鮮の金日成が33歳で登場した日に一致するのも、文師と金日成の摂理的関係を暗示していると思います。

ノストラダムスの預言解釈

ノストラダムスの予言詩第5章53節に有名な詩があります。
 「太陽の法と金星の法が争い
  予言された魂を支配者とする
  お互いに理解することができないが
  偉大なメシヤの法は太陽によって維持するだろう」

この太陽がメシヤを表わすということは多くの解釈者によって指摘されてますが、私の解釈では当然、文鮮明師(Sun Myung Moon)のことであると断言します。そして、「
金星」というのは摂理史上「金日成」のことであるとしか思えません。金日成は若い頃、「金一星」(発音は同じ)と名乗っていた時期もあるのです(李命英博士『金日成主席の隠された経歴』P.63)。

金星は「明けの明星」として聖書においてはルーシェルを意味するものです。まさに金日成こそ、再臨のキリストと一体化するべき使命を持った最終的な天使長的人物であったと思われます。

ノストラダムスは、預言詩の第2章28節で次の預言をしています。
 「予言者の名前の最後から二番目
  おのれの安息日に月曜日を選ぶだろう」
(チータム氏『ノストラダムス全予言』山根和郎氏訳)

この預言は解釈が難しいですが、「
名前の最後から2番目」というのは「文鮮明」を「文」と「鮮明」に分けた場合、「文」は最後から2番目になりますので、その読み(Moon=月)を示しているものと考えることが出来ます。

なお、ノストラダムス研究家であるジョン・ホーグ氏は、『ノストラダムスの千年記』という著書の中で、ノストラダムスが預言しているメシヤに該当する可能性の高い人物を五人リストアップし、その2番目に文鮮明師を掲げています(同書、P.229)。

その歴史的一体化。。。

太陽(メシヤ)と金星(金日成)は出会いました。そして、メシヤの法(統一原理)が一方を支配することになりました。1991年12月6日のことであります。

私が入手した当時の北朝鮮の機関紙「労働新報」の記事を紹介します。もちろん、一面トップ記事です。
http://www.chojin.com/zatsu/bunkim/moonkim3.jpg
また、その日の写真を数点。。。
http://www.chojin.com/zatsu/bunkim/moonkim.htm
2003.7.29江本武忠