アダムは実在しなかった !?


私たちの先祖はサルやチンパンジーではありません

「アダムは実在しなかった」というアダム不在論を唱える方もいます。ミトコンドリア・イブの問題はさておくとして、人類の系統をたどればそこに原初的存在にたどりつくと考えることこそ、きわめて正当な見方であると私は思います。

アダムが存在しなかった、ということになれば、人類はどこかから「湧いてきた」か、あるいは一部のサルが木から降りてきて(サルも木から落ちる!)二本足で歩き回って頭脳が発達して。。。という進化論のような考えを支持するしかないと思いますが、ここでは進化論の議論は別にしましょう(別の項目を立てて書くことにします)。

それから、「あなたはアダムに会ったこともないのに、なぜアダムの存在を根拠にして話をするのか」というような言い方をする人もいます。しかし、それもおかしなことです。多くの人はアダムどころかイエス、釈迦、孔子、マホメット、聖徳太子などに会ったこともないけれども、彼らについて話をしていますし学問が成り立っています。会ったことがなければ真理ではないなどというのならば、ほどんど全ての歴史学は成立しなくなってしまいます。