「犯罪」「更生」ということ
インターネットの掲示板などで統一教会の教義等を理解しない反対派の方が言う言葉の中に、「犯罪」という表現、または犯罪者や特別な病人等に適用されることの多い「更生」という表現が見られます。例えば、「薔薇売り少年」という方が管理しておられるホームページ「ROSES」の公開掲示板(http://yy2.ziyu.net/yy/rose.html)での投稿(No.952、1110、1137等)を閲覧すれば(閲覧は自由です)、「天のしずく」というハンドルネームの女性(自称)が盛んに「犯罪」「更生」等の表現を繰り返しておられますが、このように統一教会の信者が犯罪行為を行なっていると決め付ける言動があります。これは明らかに当該団体および我々会員に対する公然たる誹謗行為といえますので、これについて検討しましょう。

犯罪?

まず、特定人の行為について犯罪であると断定することについてですが、犯罪というのは通常は刑事裁判で「有罪」が確定した者の行為について述べるものですので、逮捕された「容疑者」の段階では犯罪者と断定してはいけないことはごく常識ですし、その後起訴された段階においても裁判の審理中は当人に対して犯罪者というレッテルを貼ることは慎まなければなりません。ましてや逮捕された事実もなく、単なる噂話であったり、その者の行為に関する事実関係が不確かである状況で「犯罪者」であるかのように断定したり、「更生」云々というような表現は不適切であると私は考えます。

反対派がいう「更生」って何のこと?

次に、「更生」という表現ですが、更生といえば統一教会に対する反対運動の先駆的団体として「
原理被害者更生会」というものがあり、この団体が「反対父母の会」などと連携して統一教会の信者を拉致・監禁し、統一教会信者を「更生」する活動をしていたことは関係者のよく知るところです。

では、「更生会」は統一教会信者に対してどういう「更生」の活動をしていたかというと、統一教会の信者を拉致して暴行して無理やり精神病院に入院させたり、女性信者の場合は強姦したりしておりました。実際、「更生会」の責任者らは傷害罪、強姦罪等で刑事告訴されており、警察の捜査で被告人による強姦等の事実関係が明らかになっています。

しかし、
私はあえて彼らを「犯罪者」とは断定しません。なぜかというと、(レイプ事件ではよくあることですが)被害者の女性が当時マスコミが騒いでいた関係もあって、裁判になるとどうしても公開法廷となるために女性としての将来が心配になり、娘の将来を思う両親の強い願いから告訴を途中で取り下げたからです。だから、有罪判決まで確定しなかったわけです。

そのために、彼らはますますそういう女性の弱点に付け込んで、統一教会信者の拉致監禁を進めていきました。こういう事実こそが統一教会信者に対する反対活動の実態であり、彼らのいう「更生」の実態です。

私が親しくしている統一教会の婦人で2度も拉致監禁された経験を持つ方がおられますが、この方も監禁された際に反対派の牧師から脱会の説得を受ける一方、男性からしつこく性器を触られるなどの猥褻行為の被害を受けています。かろうじて強姦は免れたとのことですが、そういう事実も私が本人にお尋ねした時にはじめて告白してくれた内容でした。
統一教会の拉致監禁被害の件数が多い割には表面化しにくいという背景に、本人が受けた恥辱について「言いたくない」、「思い出すのも苦痛である」というケースが存在することは特筆しておきたいと思います。

もちろん、拉致監禁された統一教会の女性信者がみんな強姦されたり猥褻行為を受けているというような極端なことを言うわけではありませんが、信者を拉致監禁して強制的に改宗させようとする人間の中に強姦や猥褻行為をなしている者が存在していることは事実であり、彼らの動機は断じて正当なものではないと言わねばなりません。

反対派による拉致・監禁行為こそ「犯罪」である

ちなみに、統一教会信者を拉致監禁して、精神病院に強制的に入院させた事件で、その救出に当たって活躍して下さっていた弁護士の一人に高村正彦弁護士(元法務大臣・元外務大臣)がいますが、被害にあっている統一教会信者を救出してくれている弁護士さん等は非常に正義感の強い方が多いと私は感じています。

また、
統一教会は間違っている、嘘である、みな騙されているのだ、などということで統一教会員を脱会させるために拉致・監禁して棄教を迫ったり、精神病院に入れることこそれっきとした犯罪行為であり、警察の取り締まりの対象になっているものです。

ともかく、統一教会に対する反対派の言う「犯罪」が確たる根拠のないものであり、また上述した通り「更生」などという表現も、かくもいかがわしいものであるばかりか、「更生」の名のもとに現実に暴行、傷害、脅迫、監禁、強姦等の被害を受けた者が歴然と存在する以上、反対派によって「犯罪」「更生」などという言葉が使用されている場合には、よくよくその真意を知る必要があると思われます。
2003.8.23江本武忠