●ケネディ暗殺を予言した世界的霊能者ディクソン女史
ジーン・ディクソン女史(1918-1997)といえば、ノストラダムス、エドガー・ケイシー等と並び称せられる世界的予言者、霊能者としてあまりにも有名です。ディクソン女史の予言は数多くありますが、中でも最も衝撃的だったのはジョン・F・ケネディ暗殺(1963年11月22日)の予言でしょう。
ケネディ暗殺については既にディクソン女史が1956年5月13日号の「パレイド」誌上に「1960年に選出される青い目の民主党大統領は暗殺される」という内容で予言していたのですが、暗殺の日が近づいた時、ディクソン女史はその犯人(Oswald)の名前について「2音節の字で、5字か6字からなっていて、2番目の字はSのようだ」と述べ、自分が受けた啓示がきわめて具体的なビジョンを伴うものであることを証言しています。
それを聞いた報道関係者が「エステイト(当時よくマスコミが取り上げていたテキサスの相場師)ではないか」と質問したのに対し、ディクソン女史は「頭文字はOとかQなどの丸い文字だった」と述べて否定していることからも彼女が受けるビジョンの正確さを示しています。ケネディが狙撃された時、最初ラジオは「負傷した」と報道したのに対して即座に彼女は「ラジオが間違っているのです。ケネディ大統領は既に亡くなっています」と周辺の人々に語っています(ルース・モンゴメリ著、坂入香子訳、早川書房「ケネディ暗殺を予言した女──水晶の中の未来」参照)。
●カトリック信者としてのディクソン女史
ディクソン女史については予言者としての側面があまりにも有名であるため、彼女が敬虔なカトリック信者であったことについてはあまり言及されない傾向があります。ディクソン女史は聖書に示される創造神を信じ、イエスキリストと聖母マリヤを深く信じていました。彼女がケネディ暗殺についての具体的ビジョンを見たのも、旧約聖書の「詩篇」第23篇を東の方に向かって心の中で繰り返していた時でした。
ディクソン女史の著書「My Life and Prophecies」は「現代最高の予言書・アポカリプス666」(ジーン・ディクソン著、高橋良典訳、自由国民社刊)として出版されていますが、その内容は一貫して彼女の深い信仰心と献身的な情感に満ちたものです。
ディクソン女史は自分の特別な能力について、神が与えてくれたものであると信じ、自分が神の道具であるという観点に徹していました。しかも、彼女はキリスト教以外の宗教や宗派に対しても非常に寛容でした。その姿勢は修道女マザー・テレサの姿にも通じるものがあるように思われます。
●文鮮明師とディクソン女史
1965年、文鮮明師は神の摂理にしたがって世界40か国を巡回しましたが、その間に多くの人々が啓示を受け、文師をメシヤであると証す現象が生じました。著名な牧師であり霊能者であるアーサー・フォード博士は文師がアメリカを巡回している期間に霊通し、文師の語る内容が全て神から来る真理であり文師はメシヤであるという証言をしました。それらは彼の「Unknown,but
known」という著書にまとめられています。
さて、20世紀最大の予言者とも言われ、カトリックの熱心な信仰を持つジーン・ディクソン女史もやはり神から啓示を受けました。そして、文師の偉大さについて何らの偏見もなく次のように証言しました。
「神様が特別に立てられた文鮮明師は、人類が絶対に必要とする20世紀の最も偉大な霊的指導者です」
その後もディクソン女史は、文鮮明師と宗教面だけでなく政治的な面でも見解が一致していました。例えば、アメリカでニクソンが大統領であった時にウォーターゲート事件が起き、一気にニクソンが窮地に追いやられてしまいましたが、文鮮明師は終始一貫してニクソンを支持し、アメリカ国民にキリスト教の寛容精神とアメリカの行くべき方向性を示しました。そして、文師はホワイトハウスのニクソンに直接会って助言をしたのです。
そういう文師の姿勢について、ディクソン女史は全く同じ見解でした。当時のニクソンに対する彼女の考えとして、「もし大統領が確固たる態度をとらなければ、世界は大きなトラブルに巻き込まれると感じます。ニクソン大統領は私たちの最後の頼みの綱です」とまで述べてニクソンを支持しています(「アポガリプス666」P.162)。
またディクソン女史の星占いは全米で有名でしたが、日本でも文師が創設した「世界日報」という新聞には、1997年にディクソン女史が亡くなられるまで、彼女の星占いが毎日連載されました。
ディクソン女史の霊能力は単なる個人的なものではなく、神が多くの人々にメッセージを送るためのものであったと思います。そして、彼女は文師を偉大な人類の指導者として証言することで、その使命を全うされたと私は考えます。2003.8.21江本武忠
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