◆ジョン・ホーグ氏のノストラダムス解釈◆


ノストラダムスのメシヤ予言

ノストラダムスの予言詩については「むちゅう論説」の「再臨主と金日成」の中でも少し言及しましたが、ここではアメリカの著名なノストラダムス研究家であるジョン・ホーグ氏の解釈について考えてみます。出典は
ジョン・ホーグ著「ノストラダムスの千年記」(青木日出夫氏訳、KKベストセラーズ社、1987)です。

ジョン・ホーグ氏はノストラダムスの予言詩を詳細に分析し、そこからノストラダムスの予言するメシヤの特質について次の8項目を抽出しています。

(1)東から──西で人々を教える
(2)ヘルメスの杖──教え
(3)指導者は法律の保護外に置かれる
(4)赤い色
(5)マルス、ヘルメス、赤い色と炎
(6)月──象徴あるいは名前
(7)教えを説く人は旅行し論議を呼ぶ
(8)鳥の謎・・・そして「今」のメッセージ

文鮮明師とノストラダムスの予言

ジョン・ホーグ氏は上の特徴にしたがって、ノストラダムスが予言するメシヤに該当する可能性の高い人物として、次の5名をあげています。

1.スワーミ・サーチャ・サイ・ババ(1926〜)
2.サン・ミャン・ムーン(文鮮明師)(1920〜)
3.バーグワン・スリー・ライニーシュ(1931〜1990)
4.ダ・フリー・ジョン
5.スワーミ・マハリシ・マヘシ・ジョーギ(1911〜)
(この翻訳本では人名に英語読みを適用しているようですが、通常は「ライニーシュ」は「ラジニーシ」、「ジョーギ」は「ヨーギ」などと表記することが多いです)

この5名のうち、ジョン・ホーグ氏は最有力候補としてラジニーシ(オショー)をあげており、文鮮明師を2番目の候補にあげています。
なぜ文師が2番目の候補になったかといえば、
文師はノストラダムスが予言する多くの特徴のうち、「東から」出現していること、「法律の保護外(牢獄)」に置かれたこと、「月」と名前の深い関係などに該当するけれども、例えば「赤い色」や「ヘルメス」との関連はない、という判断をしているのです。

ところが、ノストラダムスの予言でメシヤと「赤い色」との関係を示す根拠としては、「赤い宗教に対抗し、宗教は一つになる」というような予言詩に由来するのです。そして、この「赤い宗教」が共産主義を意味するものであると解釈するならば(実際そういう解釈が有力です)、国際勝共連合を創設して共産主義と徹底的に闘い、しかも金日成主席やゴルバチョフ大統領らと最終的にはお互いに家族のような親しい関係を結んでいった文鮮明師は「赤い宗教」と最も関係の深い宗教家であると言わねばなりませんから、ホーグ氏が言うように文師は「赤い色」との関係がないどころか、最も関係が深い人物であると言うべきです。


また、文師は世界各地を飛び回って何百回という講演を行なっており、そのつど現地で論議を呼んでいますので、(7)の「旅行し論議を呼ぶ」という項目にもあまりにもよく当てはまっています。

それから(8)の「鳥の謎」ですが、これはノストラダムスの予言詩の中で「鳥が鳴き騒いで「今」に関わるメッセージを語る」、という内容があることに由来しています。鳥のメッセージといえば、日本の格言に「鶴の一声」という言葉がありますが、文師の夫人である韓鶴子(ハン・ハクジャ)女史は、その名前のごとく鶴のように全世界を飛び回ってメッセージを語っており、アメリカでは韓鶴子女史の米国議会での講演を記念して「父母の日」という祝日を国家の法律として制定したほどの反響を呼んでいます。

なお、ラジニーシなどは既に死去しています。そして、世界平和超宗教超国家連合などの活動を通して世界の宗教指導者などを集めて平和への提案をなし、現在最も実質的に宗教統一の活動をしている宗教家が文鮮明師であると私は思います。したがって、ノストラダムスの予言もまた文鮮明師がメシヤであることを非常によく示しているものと解釈できると思われます。
2003.8.24江本武忠