●イエスが十字架で殺されずに真実の文明を築いていたなら、当時文明の頂点に位置していたインド(仏教文明)や中国(儒教文明)など、東洋の最先進国家の文明と融合して巨大な超神秘的かつ道徳的な一大文明が樹立していたはずなのです。

 しかし、イエスが死んでしまったために少数のクリスチャンの信仰の火はローマへと移って迫害の真っ只中に突入し、ヨーロッパ全土からイギリスのピューリタンの信仰へと発展していくという西洋回りの流れに切り替わりました。そして、彼らの命がけの信仰は大西洋を渡り、アメリカを優秀なクリスチャン国家として育て上げたのです。
 そして再臨主がもたらす真理(統一原理)が、世界をリードするクリスチャン国家と一体化しなければならないという神の摂理的プログラムの流れに忠実に従うかの如く、わずか200年そこそこの期間で巨大な国家アメリカに強靱なキリスト教精神が樹立され、サタンが好む唯物思想(この世は唯、物質があるのみという間違った思想)に断固として打ち勝つ反共産主義の世界的勢力が確立されたのでした。

 その間、最高の先進国家だったはずのインドや中国はどうなったでしょう。もちろん、文化の進歩がなかったわけではないのですが、まるで時間が止まったかのような状態となって文明の進歩は緩慢になり、世界のレベルから見ると発展途上国と呼ばれる国家になったのでした。しかし我々は長い人類史の摂理的観点を悟り、東洋の思想がもともと非常に深い人生の真実を説くものであったことを知るべきでしょう。むしろ、現代人が最も必要とする精神的な骨組みは東洋文化の中に存在しているような気がします。